『移行期問題について考える』オンラインセミナー開催!
10月25日(日)に東小金井小児神経・脳神経内科クリニックの生田先生をお招きし移行期問題についてお話していただきました。
子どもの成長は喜ばしいはずなのに、年齢が上がるにつれ多くの親が頭を抱えることになる「移行期問題」。 小児科は原則15歳までしか通院できない日本の現状の中で、私たち親は子どもが中学生になったあたりから、小児科から成人科への移行について病院側やドクターから話をされる機会が増えます。親の想いとしては、小さい頃から診てくれていた先生に大人になっても診て欲しいというのが正直なところです。ただ、小児科では対応が難しいような成人特有の病気も出てくるかもしれません。小さい子たちが入院している病棟に大人になった我が子が入院していてもいいのかという疑問も出てきます。
うまく移行期を乗り切れるよう親としてどのような準備をしておけばよいのか、小児科に通い続けてもよいものなのか、親側から移行期に向けてどのようなアクションをしていけばよいのか等、本音ベースの意見交換が出来たと思います。
個人的にすごく興味深かったのが、抗てんかん薬についても移行が必要だということです。小児期に飲んでいて特に問題のない抗てんかん薬でも成人になった時に生活習慣病等のリスクがあるため切替えが必要な薬もあると初めて知りました。親としては、発作が落ち着いていれば飲み続けていいと思ってしまうと思うので、こういった情報を親が持つことの大事さを改めて感じました。
移行期問題は住んでいる地域によっても違うようですが、今回のセミナーを通して一番感じたのは、「地域連携」の大切さです。子どもを中心に関わってくれる方々を繋いでいくネットワーク作りがうまくいけば小児から成人への移行がうまく出来そうな気がします。
生田先生、レット症候群支援機構の皆さん、MECP2家族会のメンバー、ありがとうございました! スムーズな移行期を迎えましょう!!